全盲ご夫妻の決断と視覚障害のないお子さんの生活をまとめた『NNNドキュメント』の『全盲の夫婦がみつけた、家族のかたち』

全盲ご夫妻の決断と視覚障害のないお子さんの生活をまとめた『NNNドキュメント』の『全盲の夫婦がみつけた、家族のかたち』

全盲のご夫妻と、視覚障害のない2人のお子さんの生活にフォーカスした『NNNドキュメント』の『全盲の夫婦がみつけた、家族のかたち』のダイジェスト動画がFacebookのthe SOCIAL(日テレNEWS24)で投稿されたのでシェアします。3分でまとめています。

『全盲の夫婦がみつけた、家族のかたち』とはなんだ

2020年1月に50周年を迎えた『NNNドキュメント』が、過去の放送の名作を2~3分にリメイクしたダイジェスト動画を、1月末まで配信しました。

ネットでは、Facebookのthe SOCIAL(日テレNEWS24)が投稿しており、日テレNEWS24が投稿を削除しない限りいつでも見ることが出来ます。

どういう内容かと言うと、全盲のお父さん大胡田誠さんと、支援学校で2歳年上のお母さん大胡田亜矢子さん、その両親の日常を手伝う目が見える2人の子どもたちの日々の生活を映し、全盲の夫婦の温かい家族のかたちを見つめるという趣旨です。

2019年9月に読売テレビで制作で放送されました。

ということで、まずはクリックすれば動画を見られるOGPです。


放送では、全盲弁護士の大胡田誠さんと、大胡田亜矢子さんを家事を含めて支えるお子さんたち、家族の団らんなどをまとめています。

たとえば、冒頭から、大胡田亜矢子さん(44)が駐車していたトラックのサイドミラーにぶつかるシーンから始まります。

「ん~、しょうがない」と、おでこをさするお母さん。

洗濯物を干していて、靴下が片方ないと、息子さんが探して誘ってくれます。

一方、お父さんの大胡田誠さん(42)は全盲の弁護士として、仕事をしている光景を映します。

お2人は、同じ盲学校で出会い、結婚したそうです。

「障碍あるとかないとか関係なく、好きな人の子どもを産みたいという思いっていうのは誰しも同じじゃないかと思います」(大胡田亜矢子さん)

「目が見えなくても、いろんな仲間を作って、いきいきと仕事してるんだぞ、という姿は(子どもたちに)見せたいな、と思います」(大胡田誠さん)

ご夫妻の目が不自由であること以外は、そうでない家庭と何ら変わらず、むしろ親子の絆はしっかりしていることが伺えます。


コメントは、「すごいなー」と賞賛が並んでいます。

「障碍者は結婚して家庭を持つなんて出来ない、ましてや2人とも同じ障碍で子どもまでいるなんて」という懸念や偏見を、しっかり結果を出して覆していることに感服しています。

もちろん、それ自体は同感です。

ただ、これだけですと、「障碍者が頑張っている。感動しましょう」という感動ポルノ扱いする人もいるかも知れません。

そもそも、それは障碍のない人にとっては、しょせん他所の人の話、で終わってしまいます。

が、本質はそこじゃないんですね。

ではどこか。

大胡田誠さんに現在の生活があるのは、ご自身が上梓された書籍のタイトル通り『決断』があるからだと思います。

決断というのは、自らつかみ取ること。勇気を持って人生を切り開くこと。 と帯には書かれています。

生きる上において、普遍的な話です。

まずはそれをご紹介します。

大胡田誠さん亜矢子さんご夫妻の3つの決断

支援学校(盲学校)出身でも弁護士資格を取得した

大胡田誠さんは、司法試験を通って弁護士になりました。

視覚障害者対象の支援学校は、知的障害を伴っていない限り、教科書は一条校(学校教育法をクリアした学校、健常の行く普通の学校)と原則同じです。

ただ、いうまでもなく、司法試験突破は健常者でも至難の業です。

たぶん周囲からは、「そんなことに時間とエネルギーを使っていないで、障碍者としての身の振り方を考えろ」などと言われたのではないでしょうか。

たとえば、高校や大学に行くにも、「障碍者がそんなとこ行ってどうするの」という声は、必ずしも悪意でなくてもあったはずです。

支援学校から作業所、というお定まりの「障碍者の人生」なら、同じ障碍のある人たちと仲良く暮らして入れました。

弁護士を目指すことで、少なくとも自分の目指す持ちに置いて、大胡田誠さんは孤独だったはずです。

しかも、合格できる確率は少ない。

そこで負けずに、進学を決断されたことが素晴らしいと私は思います。

ちなみに、法科大学院の受験資格は、原則として4年制の大学を卒業していることが必要なのです。

進路によって学歴が必要な場合があるのは、障碍のあるなしに関係ありません。

ですから、障碍者だからといって上の学校に行く必要がない、というアドバイスは無責任です。

支援学校(盲学校)のカップルが結婚した

支援学校の高等部は共学ですが、原則として送迎がなく各自登下校します。

が、見ていると、男女がカップルで下校する姿もあります。

年相応の青春を経験しているというのは、すばらしいことなんです!

ただ、そこから更に進んで結婚となると、障碍者同士で生活ができるのかなどと言って、周囲では懸念や反対をした人もいると思います。

結婚は当事者の合意でできるとは言え、周囲の懸念は必ずしも悪意とは言えません。

理解と支援が不可欠な障碍のある人にとって、周囲の意見は無視できるものではありません。

しかし、大胡田さんご夫妻は婚姻を決断しました。

やってみなければわからない。やる前から諦める必要がない。

わかっていても、なかなか踏み切るのは勇気がいるものです。

夫婦とも視覚障害者だが子どもを産み育てる

結婚すれば、子どもをどうするか、ということになります。

冒頭でご紹介したように、亜矢子さんは誠さんの子を生みたいと思いました。

もちろん、障碍者同士の結婚で子を生み育てる例はありますが、ご夫妻とも同じ障碍となると、どちらかがカバーするということが出来ません。

それに、双方が同じ障碍なら、生まれてくる子への遺伝の確率も高くなるでしょう。

この「遺伝」と「子育ての苦労」をどう考えるか。

しかし、障碍のある赤ちゃんは、必ずしも親が障碍者だから、高齢出産だからということではなく、若い健常なお母さんからも一定の確率で必ず産まれます。

そして、その障碍が遺伝性かどうかは、高度な医学的判断を要する場合がほとんどです。

一方で、その逆、つまり障碍のある人の子が健常である場合もあります。

それに、健常で産まれても、高熱や感染症の後遺症でどこかが不自由になる、ということは医学の発達した現代でも決して根絶されていません。

障碍者が産まれることがそんなに悪いことだというのなら、もう誰も子どもは産めませんよー、という話です。

そして、目が不自由ななかで、子育てができるのだろうかという不安。

いずれにしても、最終的にはご当人の決断にかかっています。

動画では、娘さんのほうが、お母さんよりも料理が上手なようです。

ご家族が助け合って暮らしているのです。すばらしいではありませんか。

決断のまとめ

さきほど述べた、感動ポルノではない「本質」とは何かについてまとめます。

障碍者だから云々というのは一面であり、本質は、障碍があろうがなかろうが、人生で決断すべき時は決断する、ということです。

大変だけれども、前例は少なくとも、自分の人生は自分で進むべきと決めた道を進もうという決断です。

決断しなければ、結果は出せません。

人生、やるかやらないか、ということです。

ですから、「障碍者の感動話」ではなくて、これを読まれている障碍のないあなたにもあてはまる話なのです。

『24時間テレビ』などは、とにかく障碍者を「はじめに感動ありき」の対象として観たがるのですが、私はそうではなくて、障碍のあるなしに関わらず、本質はいつも、ひとりの人間の生き様として、「ほしのもと」や今ある課題とどう向き合っているか、ということに刮目しています。

今回改めて感じたのは、人生は障碍があろうがなかろうが「決断」が大事ということです。

みなさんも、人生のターニングポイントで、しっかり「決断」されてますか。

以上、全盲ご夫妻の決断と視覚障害のないお子さんの生活をまとめた『NNNドキュメント』の『全盲の夫婦がみつけた、家族のかたち』、でした。

決断。全盲のふたりが、家族をつくるとき (単行本) - 大胡田 誠:大石 亜矢子
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